市立西宮高校合格、上ヶ原中O君
上ヶ原中O君
市立西宮高校合格
中三の4月から入塾。
彼は部活に熱心で、部活を思いっきりできるところを基準に志望校を考えておりました。サッカー部でしたので当然、市立西宮高校が候補に挙がってきます。
しかし、入塾前の2年の成績はオール4に満たないぐらいで、「5」は1個か2個といったところでした。この段階では市立西宮は夢でしかなかったと思います。
入塾後も塾よりクラブ活動を優先し、県代表にも選ばれましたし、秋には駅伝にも出場しました。その当時は市西に行きたい気持ちはあるけれど、行けるとは思っていなかったようです。ただ、そんな中でもしっかり学校の成績だけは上げてくれました。2学期の通知表は「5」が6個つきました。それでも受験勉強というものには11月の段階でもまだ取り組んではおりませんでした。
まだ市西以外の選択肢も持っておりましたし迷いがありました。私も進学実績を売りにしているわけでもありませんし、何が何でも市西を受けさせようとは思いませんでしたが、将来のことも考えると行ける可能性があるのに市西に挑戦しないのはもったいないと思っておりました。
そんな中で市西のサッカー部が全国への切符を手にし、12月頃、市西受験への意志が徐々に強くなっていったと思います。
正直、受験勉強に取り組むには遅すぎです。しかし、彼はこれまでも、好きなことを目一杯やって、少ない時間で定期テストの学習をしてきておりましたので、その集中力があれば一気に追い上げることも可能だと思いました。
そして最後の4か月ほどは本当の意味で受験勉強をしてくれました。彼の周りには市西を受験する子で最初から成績が高い子がたくさんおり、そんな子たちにはかなわないと思っていたようですが、自分を信じて最後までやってくれました。
入試直前に行った過去問では十分合格圏内に入るほどの得点をとれるまでになりました。本番はある程度の自信を持って取り組めたと思います。
高校生活は彼にとってとても充実したものになることでしょう。受験で得た集中力と自信を胸に、サッカーでも勉強でも飛躍してほしいと思います。
・・・追記。
市立西宮入学後、本人に確認をしたところ、実質、本気で勉強をしたのは年明けてからの2,3か月ほどだそうです。確かに「市西受けます」と彼の口から聞いたのが1月から2月の間でした。市西が全国大会に行っているのをテレビで見ても、まだそこまでの気持ちはなかったようです。
ちなみに今年は高倍率でしたが、彼の周りのできる子たちはみんな合格していたそうです。その子たちに引けを取らないぐらいの点数を本番で取ることができました。